西の善き魔女

先月末くらいに突如読み返したくなって、大好きな荻原さんの西の善き魔女を猛スピードで読み返していました。家に帰ったらずっと読んでたし、GW旅行中も飛行機の中でひたすら読んでいたっていう。しかも、そのために電子書籍も買ってしまった><
大好きな作品はふと読み返したくなるものです。そして、本にもやっぱり合う合わないがあって、好きなタイプの本ってページをめくる手が本当に止まらないんだよなあ。面白い本を読んでいる時の幸せに勝るものってなかなかない。

初版は97年だから、一巻を初めて読んだのは6年生の頃だったんだなと思うと当たり前かもしれないけど、結構いろいろと忘れていて、改めて読むと本当に面白くて、数時間で読んでしまった。ちなみに西魔女は文庫やらハードカバーやらいろいろ出ているけど、私は初版のノベルス版の一巻の表紙が一番好き!本当にフィリエルが妖精みたいで美しいんだー。この巻はさすがに結構覚えてた!でも思った以上にスピード展開だったんだなと読み返して思った次第。まさかのアデイルが作家だったり、学園での駆け引きとか、でもまっすぐぶつかるフィリエルとか、最終的に盛り上がって終わるから面白いー。ちょっと切ない巻でもある、のかなー。語彙力がなくて面白いしか言えない(笑)雪白とバラ紅は記憶にあったけど、ここだったか!と。牛島さんの挿絵が綺麗で覚えてたんだよね。童話が散りばめられていて、お、おも、面白い!←そればっかり ユーシス様が真面目で憎めない。竜って、竜って、、、っていう巻(笑)読めばわかるけど。壁に消えたフィリエルが戻ってきたあとのあのシーンは読者みんな覚えてるところだと思う…あれは…たまらないよね。牛島慶子さんの挿絵が一番雰囲気に合っていたとは思っているんだけど、この表紙も大団円!って感じでいいなあと思いました。
最初から最後までフィリエルは型破りで変わっていないところはぜんぜん変わっていないのだけど、みんなみんな成長していて、変化していて、いいんだよなあ。そして女王に目見えるシーンから次の女王の決定、グラールの秘密や問題は解決されないままだけど、それでも未来へ広がる希望に満ちていて、あーーーー!!もう!!西魔女はいいな!!ってなる(笑)ちなみにこの巻だけ割とSF。フィリエルとルーンの子供時代、セラフィールドでの最初の四季のお話。フィリエルは子供の頃からフィリエルだったんだなぁとか、ルーンがフィリエルに出会って博士に出会って人間らしくなっていく姿にとてもとてもきゅんとする。気持ちに正直なフィリエルが気持ちいい。夏の章が好きだなー。荻原作品に出てくる男の子だいたいむっつりすけべだなと改めて。ファンタジーだけどSF要素もあって、なかなか新しいタイプのお話だよなあと。そうそう、外伝3だけそういえば間があいていて、ハードカバーの巻数に合わせるために書かれたものみたい。
ちなみに、7巻がないのは読んでないからです(笑)いや、アデイルももちろん大好きなんだけど、フィリエルもルーンもほとんど出てこないって分かってると、まあ、話知ってるしいいか!となってしまって…^^でも、外伝の外伝みたいな小話も入ってるから買ってよかった。いつでも読み返せるし!