荻原作品再読中

てなわけで読み返しています(12月の話…w)。はじめて読んだのは確か福武版だったとおもうんだけど、手元に持っているのは徳間版。ただ持ち歩いて読みたくて、ハードカバーだと重いのでノベルズを買いました。時系列で読もうかとおもったんだけど白鳥異伝はなんか割と最近読み返した気がするのでとりあえずこの二冊。空色勾玉はいろいろ忘れてたなー。輝の宮あたりは覚えてたんだけどそれ以降が忘れてた。


空色勾玉 (トクマ・ノベルズ EDGE)

空色勾玉 (トクマ・ノベルズ EDGE)

勾玉三部作のヒロインの中で、狭也が一番「普通の女の子」に近いヒロインだなあっておもいました(苑上はその出自が普通じゃないし遠子は言わずもがなだし笑)。で、いちばんこのまほろばを大事におもっている。あとの二作とはまた時代設定が違うのは影響しているとおもうけど。
どんどんいろんな感情が芽生えて人に近くなっていく稚羽矢が魅力的だなあ。そんな稚羽矢にやきもきしながらうれしくもおもっているような狭也の、二人のやりとりが好き。ラストで稚羽矢が月代王にちょっと嫉妬しちゃってるのかわいい笑。あと鳥彦はほんとに魅力的な“人”だとおもいました。ひとつひとつの言葉にはっとする。
薄紅天女 (トクマ・ノベルズ Edge)

薄紅天女 (トクマ・ノベルズ Edge)

「決めた?」はすっごい決め台詞だよね。話の詳細は覚えていなくてもあのシーンだけはやっぱり覚えていて、近づくごとに来るうううってどきどきしながら読んでました笑。はじめて勾玉三部作を読んだときは薄紅天女が一番好きで、阿高がほんとにかっこよくって大好きだったんだけど、今回読んでおもったのは、彼の魅力はこの儚さなのかな、ってことでした。そのときの自分がこういう阿高に惹かれるのはすごくよく分かる笑。しかし読み返して二連の結びつきの強さにあらためて驚いた笑。