リアルに毎年海外旅行に行くために働いている私なので、今年も旅に出てきました♪
去年は弟のいるニューヨーク(これはGW)、一昨年のポルトガルは友達と二人旅、と完全な一人旅をするのが実は三年ぶりだったのでこんな私でも行く前は少し緊張していたのですが、関空に着いた瞬間からもう気分は海の向こうに飛んで行ってしまい(早すぎ)、我ながら楽観的だなと心の中で笑ってしまいました。
今年の旅行、最初はバルト三国に行こうかなと考えて*1いろいろ調べたり特集されている雑誌を買って読んだりしていたのですが、いつものごとくスカイスキャナーで航空券を調べていたら、なんとノルウェーのオスロ行きの航空券が10万円を切っている!安すぎ!!と、いうことで、即座に行き先を変更し、今回のノルウェー旅行となったのでした(笑)
そしてこのエントリ、覚書程度に書くつもりだったのがびっくりするぐらい長い長い、覚書というよりは旅行記になってしまいました。お付き合いしてくださるかたは、ぜひ。
お盆休みなのに激安だったのは、タイ航空でした。安さで即決したので特に調べていなかったのですが、なんとスターアライアンス!*2でもあとから申請するために調べてみたら、私の乗った一番安いクラスはどうやらマイルはつかなそう…まあ良いけど(´-`).。oO
ちなみに本来のお盆休みは出発の次の日からなのに間違えて航空券を取ってしまったので(笑)、昼まで仕事してから半休取って関空に直行しました。当然暑すぎて汗だくなので、空港でシャワー浴びてから飛行機に乗る予定だったのに、お盆の空港ナメてた\(^o^)/出国ゲートの列がすごいことになっていたので、早々に諦めて汗だくのまま乗り込むことに…そこから実質二日間ぐらいシャワーを浴びることのできる環境にないことを思って、空港着いてアゲアゲになっていたテンションもその時点で既にだだ下がり。今まであんなに混んでたことなかったと思うんだけどなー。出発時刻もあるかもしれないけれど。
ともあれなんとかゲートに着いたところ、使用機材の到着遅れで出発も少し遅れるとのこと。なんだかオンタイムで出発できたことってあんまりないなあと思いながらも、前日までの台風の影響はまったくなさそうで、数年前の上海10時間待ち事件のようなことは起こらず一安心(笑)オスロまでの旅路も、まったく問題なく無事に到着しました。そういえばスワンナプーム空港(バンコク)でシャワーを浴びれそうなところを探し回ったけど、見つけられず断念。プライオリティパスが使えるらしいので、楽天のゴールドカード作るべきかなあ。
ちなみにタイ航空の機内食はビーフorチキン?というより、何かorタイスタイルって感じだったので、当然タイスタイルをチョイスしました♪おいしかった!辛かったけど…。
オスロのガーデモエン空港は広くて綺麗!そしてとても分かりやすいのでまったく迷いませんでした。木の温かい感じがあって、でも洗練されていて、すごく素敵だった!入国審査のときに滞在日数を聞かれて、4日間と答えたらどうしてそんなに短いの?と聞かれたので、夏休み7日しかないからと答えたけど、そんなん私ももっとおりたいわ!!!!って言いたかった^^ていうか機内で一回もトイレ行ってなくて(絶対窓側に乗るので…)降りる直前からやばすぎて入国審査に並んでる列の間をソーリーソーリー言いながらトイレに走りました。あのときはまじでやばかった。
オスロは朝9時から夕方18時ぐらいまでしか観光する時間がなくて(夜の便で次の街に移動するので)、とりあえずムンクの『叫び』ぐらいは見ておこう、と国立美術館に行くことに*3。なんと幸運なことにその日は木曜日で入場料がタダ!入館時間もちょうどよかったので、開館してすぐ入ることができました。あんまり絵画には造詣が深くないのと、実物の前ではトラ●ックスの添乗員さんがツアー客に解説中だったので、ささっと見て写真撮って退散。ムンクで見たことあるなと思ったのが『思春期』、モネやピカソの絵もありました。私は風景画が好きだな。お姫様の絵でとても好きになったものがありました。そして、なぜか売店で日本の『ひみつふせん』売ってた…。
わりとゆっくりお昼を食べたあと、ここは絶対に行こう!と決めていたノルウェー民俗博物館へ。昔の建物を移築して展示してある野外博物館で、以前スウェーデンのストックホルムでスカンセン野外博物館にも行ったことがありますが、私はなんせこういう建物の展示を見るのが大好きなので、外せない場所でした。本当は他にもヴァイキング博物館とかフラム号やコンチキ号の博物館にも行きたかったんだけど、さすがに1日もない観光時間じゃ全然足りなかった…無念。
ビグドイ地区という場所にあって、バスでも行けるようなのですが、市庁舎の前から船も出ているので、せっかくだし船で行くことに。浜辺はないのに、マンションの前の港のへり?みたいなところに水着の人がいっぱいいて、そんなところで泳いだりするのかなあなんて思ったりしながら船に揺られること20分ほど。そして、そこから歩いて10分ほどで、野外博物館に着きます。行くまでの道にも大きなお家がいっぱいあって、それも楽しい。
これはスターヴ教会といって、中世によく見られた木造教会だそう。今はほとんどが石造りの教会になっていて、ノルウェー以外には3棟しか残っていないといいます。そのノルウェーにも、28棟しかないんだとか。以外と小さくて、中は礼拝堂ぐらいしかない感じ。でも、周りには回廊があって面白かったです。可愛い民族衣装を着たお姉さんもいたけど、写真を撮り損ねてしまって残念。
ここには昔の衣装を着たキャストの人たちがたくさんいて、なんか本当にここで生活しているのかなというぐらい自由にしていました。子供たちもいるし、遊んでるし、ごはんですよ〜!とかいって集まってるし。昔の生活をタイムスリップして覗きに来たみたい。でも、あんまり愛想は良くなかった(笑)
お天気はそう悪くなくって、曇っている時もあったけど、野外博物館の見学中はだいたい日が差していて緑がきれいでした。ノルウェーの印象で強く残っているのは、太陽の光がまっすぐでとても眩しいこと。すごく、気持ちいいなあと思いました。
そして、ここ本当に広い!楽しい楽しいと興奮してゆっくり回っていたら、時間がいよいよ少なくなってきて慌てて空港に戻ることに。電車で中央駅から空港駅まで戻ったんだけど、行きと同じように国鉄のチケットを買って電車に乗り込み、いざ着いて駅から出ようとしたらなぜか改札で止められた\(^o^)/話を聞いてみると私が乗ったのは国鉄の電車じゃなくて空港急行みたいなやつだったらしく、値段が倍なんだと\(^o^)/チケット買い直さなあかんでと言われたけど、サービスしてくれたのか、もともと買ってたチケットからの差額精算で出してくれました。トホホやけど同じタイミングで同じことやってた中国人いたからな!仲間!どうやらその急行と国鉄はホームが違うようです…。後から考えてみるとなるほどなんだけどねえ。
オスロから次の目的地スタヴァンゲルまではスカンジナビア航空で。チェックインはオンラインで事前に済ませ、自動チェックイン機で荷物のバーコードを印刷し、自分でバゲージドロップでバーコードを読ませて手続き完了。すごく簡単で楽ちんだった!ゲートを通ってからフライトまで2時間弱ぐらいあったので、1600円ぐらいする(ごく普通の)シーザーサラダと600円ぐらいするスムージーで晩ご飯を済ませようとしていたら、なにやら空港に鳴り響く警告音。アナウンスもあったものの、やっぱり英語がいまいち聞き取れない私なので何が何だか分からず、でも売店のシャッターは閉められていくし、お店の店員さんもほかのお客さんたちもぞろぞろと移動していくし…すわテロか?!と1600円のサラダを3口ぐらいで泣く泣くあきらめ、流れに乗ることに。しばらく歩いたところで流れが止まっていたので待機していたところ、また人波が元の方向に流れていったので、どうやら事態は収まったようだけど、結局何が起こったのかさっぱりわかりませんでした。やっぱり英語が聞き取れないとこういうとき困りますね。即ツイッターで検索してみたけど、事情は掴めなかったし。とにかく、何事もなく終わったようなので、放置していたサラダのところまで戻って、食べるか逡巡したあげく*4、結局買った値段に勝てず完食しました。己の図太さよ。
その後は無事に飛行機も飛び、これから2泊するスタヴァンゲルという街に21時過ぎごろ到着。スタヴァンゲルの空港は小さいので、出口を出てすぐ市内へのバスが待っていて分かりやすかった。運転手さんに「Student?」と聞かれたので「No!」と言ったつもりだったのだけど、なぜか学生料金でバスに乗せてくれた謎。でも130NOKが100NOKになったので、物価の高いノルウェー、嬉しい誤算でした。泊まるホテルの名前を伝えたら、前で下してくれて優しいおじさんだった!声かけてくれるとき、「さっきのチャイニーズ〜!」って呼ばれて「チャイニーズでよかった?」って言われたので「ジャパニーズやで!」言っておきました^^
そして、ノルウェーへ来て2日目は山登り!
プレーケストーレンといって、ノルウェーの絶景のひとつを見に行くため、スタヴァンゲルからは船とバスを乗り継いで登山口まで行き、そこから2時間ほどのトレッキング。急な傾斜の岩場や、広い一枚岩の上、断崖絶壁のすぐそばを黙々と歩きます。日々いろんなことを考えるけれど、このときばかりは足をどの岩にかけたらいいのかやバランスをとることに集中していて、無心で歩き続けるのもまたいい経験になりました。トレッキングシューズ、荷物が重くなるから持って行くか迷ったのですが、結果的に持って行っていてよかった!と思いました。まあでもスニーカーの人もいるし、犬連れも赤ちゃん背負って登ってくる人も、ちゃんとした装備の人も、下スパッツしかはいてない人も、いろいろいます。スパッツ一枚になる勇気は、私にはない…。
こちらがプレーケストーレン!リーセフィヨルドというフィヨルドにある一枚岩で、水面から600メートルの高さにあります。ここへ辿り着くまでに二回ほど開けた場所が見えて「あっあそこちゃう?!!」というぬか喜びをしてしまったせいで疲れが倍増した気はしますが、雨には一度も降られず、一安心。曇っていて青空の写真が撮れなかったことは残念だけど。でも、雨降らなかっただけよかったということにしておきます。端に腰かけて写真を撮ることはできませんでしたが、なんとか寝転んで下を覗きこむことはできました。高所恐怖症では、ないようです。上からの写真もちゃんと撮ったし、満足!達成感のある山登りでした。
そしてスタヴァンゲルへ戻り、ホテルで少し休んだあと、ここも楽しみにしていた旧市街に向かうことに。なぜか山登りで雨に降られなかったことで調子に乗ってしまい、傘もカッパも部屋に置いて出てきてしまったものの、ホテルを出たら小雨がパラパラ。でもこの程度だったらフードでなんとかなるよね、と取りにも戻らず向かう、やっぱりいつでも適当な私…。
旧市街は17世紀〜18世紀の街並みが残る一角です。白い壁にお花がとても綺麗に飾られていて、すごく可愛い。途中、おばあさんが庭木の手入れをしている姿を見かけましたが、これは毎日ちゃんとお世話をしないとこんなに綺麗な状態を保つことってできないよなあ、すごいなあと感動。ここだけの話ではないけれど、ノルウェーは窓が大きくとってあるお家が多いなあという印象で、しかもどのお家の窓辺にもいろんな置物や植物が置いてあったり飾ってあったりとすごく可愛くしてありました。寒い季節でも、窓を大きくすることで眩しい陽の光を取り入れて楽しむようにしているのかなあ。あと、時期的なものか紫陽花がたくさん咲いていて綺麗だった!
そんな街歩き、最初は小雨だったのが時間がたつにつれ結構降ってきて、最後のほう割とびしょぬれになってしまったけど(笑)、雨の街もこれはこれで素敵だな、と思いました。いつも夏の旅行はお天気がいいことが多かったので、青空の下で歩いてみたい気持ちもあったけど、少しくらいぐらいが似合う場所かもしれません。
スタヴァンゲルに2泊したあとは、またまた飛行機で今度はベルゲンという街まで移動します。今度はノルウェーのLCCでいいのかな?ヴィデロー航空です。40分弱のフライトなので、可愛いプロペラ機でした。プロペラ機なんていつぶりだろう!とテンションが上がる私。そして、空港で売っていたフォカッチャのお値段に驚愕…1200円ぐらい!!!こちらも、自動チェックイン機ですべてセルフで行います。楽ちんだわ〜。
ベルゲンに着いて、そそくさと空港バスに乗り込み市内まで。そして、ここで今回最大に焦る事件が起こりました!(大げさ)焦ってバスを降りたので、グーグルマップで場所を確認しておこうと降りてすぐiPhoneで確認しようとしたところ、あれ、ない。持って降りたと思ったのに持ってない。ポケット入れたかと思ってポケットもリュックの中もごそごそしたけど、ない。バスに忘れた?!とバスを振り返ると(ここまで2分ぐらい)、今まさに扉が閉まって出発進行!!!ヒョ、ヒョエ〜〜!!!メッチャヤバイヨ〜〜〜〜!!!!!さすがに私もこれは初体験で、プチパニック。バス会社に連絡するの?交番みたいなところ探す?!いやいやとりあえずもう一回リュック探してみよ…ない〜〜〜〜しかもなんかめっちゃ雨やん〜〜〜〜〜〜(;;)(;;)(;;)(;;)天気悪いし携帯落とすし何これ〜〜〜〜〜〜〜〜〜(;;)(;;)(;;)(;;)もういや〜〜〜〜〜〜〜〜(;;)(;;)(;;)(;;)(;;)←リアルにこんな感じで半泣きになったものの、いや?!待てよ、あのバスは空港のシャトルバスで、路線バスじゃないから、きっと空港行きのバス停で待ってたら戻ってくるはずや!!!!そうや!!!!!と必死に案内図を探したりインフォメーションっぽいところを探したり人に聞いたりしてバス停を探し当て*5、チケット受付のお姉さんに「My cellphone is in bus…(TT)」←私の英語力ではこれが精いっぱい(笑) と訴えたところ、「後で電話してあげるから、ちょっとそこで待っててね!」とのこと。伝わったことに一安心していた、ら、さっき私が降りたバス戻ってきた!!!!!!お姉さんに目線を送ると運転手のおじさんも気づいてくれていたようで、無事私のiPhoneは戻ってきてくれました(ここまでバス降りてから20分ぐらい)。いやほんとよかったよ…私、さすがにのん気すぎたと反省しました!
バックパックを背負ったままうろうろうろうろしていたので、やっとひと段落着いたところで駅のコインロッカーに荷物を預け、いざ観光へ!ベルゲンは年間通して雨がとても多い街のようで、私が着いた時も雨が降っていて、少し寒いぐらい。ウルトラライトダウンを持って行っていたのですが、濡れて寒くなるといやだなあと思ってその上にカッパを着込んで街歩きを開始。工事中の教会?を、景観を損ねないようになのか、ちゃんとその建物を模した覆いをしてあるのがすごいなあと思いました。ほかの建物もそうだった。
観光の目玉はブリッゲン地区というところの倉庫群なのですが、そこに行くまでにある魚市場も賑わっていました。以前南仏でマーケットに行った時とはまた雰囲気が全然違って面白い。本当に海の幸が豊富です。でも、これ、1NOK=約13円って考えると一皿いくらだよっていう…。
お土産を見たりしながらぶらぶらして、お昼はせっかくだしおいしいレストランがいいなあ、とネットで調べて近くにあったお店でフィッシュスープにしました。野菜や小エビやムール貝など、いろいろ入っていておいしかったー。とはいえ、貝が好きではないのでムール貝に特に感動はしない(笑)。でも小エビがほんとうにおいしかった!!!また食べたいな。
そして、お昼を食べたあとは雨もずいぶんと小降りになってきていたので、ここでも気になる野外博物館へ。オールドベルゲンミュージアムといって、たまたまベルゲンの観光スポットを調べていた時に見つけたんですが、これまた絶対私好みだ!行こう!と決めていたのでした。ただ、あまりにも日本人のレビューがなく、日本のガイドブックにも載っていない上に公式サイトもあんまり詳しくないという状況。少し心配ではあったのですが、まあ当日インフォメーションセンターで聞いたら行き方も教えてくれるだろう、と行き当たりばったりでいくことに。さっそくインフォメーションセンターでスタッフのお姉さんに行きたい旨を伝えたところ、近くのバス停から10分ほどバスに乗って、この駅で降りてね!分からなかったら運転手さんに聞いてみて!と親切に教えてくれました。
↑ちなみにこのバス停なんだけど、まあ運転手さんに聞かなくても車内の表示見てたら次のバス停の名前分かるよね、と乗り込むなりじっと表示板を見ていたのですが。…が。まったくもってそのバス停が出てこない。10分ぐらいって言ってたのになあ、おかしいなあ、しかも博物館海のそばのはずなのに、バスめっちゃ山の方に向かって走ってるけど…とだいぶ不安になってきたのでお役立ちのグーグルマップで自分の現在地を調べてみる事に。すると…なんかめっちゃ遠いとこきてる!!!!!めっちゃ離れていってる!!!!どこ!!!!!!!と本日二度目のプチパニック。ひとまず次のバス停で降りようと決め、降りたところは郊外のショッピングセンター近くにある大きめのバスターミナル。幸いいろんな線が交わっているところだったので、時刻表とバス停の名前を目を皿にして探してみたけど、やっぱりお姉さんは教えてくれたバス停がない。もう分からないから聞くしかない、と折り返すバスの運転手さんにこの博物館に行きたいということを伝えたら、また着いたら教えてくれるとのことだったのでお任せしてバスに乗り込みました。
そして降りる際にここだよと教えてくれたのですが、なんとバス停の名前が違う!!!!どうやら野外博物館の名前自体がバス停の名前になっているようでした。でも、それってノルウェー語だから旅行者にはわからないよね…グーグルマップも修正されてないしね…。運転手のおじいさん、バス停から博物館の行き方も教えてくれてめっちゃ優しかった…ありがとうを伝えたらノープロブレム!って、ホロリでした。
そんなこんなでやっとたどり着いた念願のオールドベルゲンミュージアム!おそらくあまりガイドブックに載っていないせいか、観光客もそんなにたくさんおらず、もちろん日本人はゼロ。おかげでゆっくり見て回ることができました。このころには雨も止んでいたので、気分も回復!
オスロの民俗博物館では労働者たちの家ということでこじんまりした家ばかりだったけど、ここは結構大きなお屋敷が多かったです。あとは、香水屋さんや傘屋さん、パン屋さん、新聞屋さんに印刷会社といったお店とか、歯医者さんなんかもありました。キッチンもすごく素朴で素敵だし、学校もあったし、19世紀のテーラー?もあって、そこでは19世紀の貴族のご夫妻がおうちを案内してくれてとても楽しいです!!!(興奮)入った途端、ようこそ〜!ここは19世紀です!あなたは19世紀にいますよ〜!!!みたいに迎えてくれて、タイムスリップ気分を味わえるし、時間によってはメイドさんが洗濯したりご主人に買い物を頼まれたり、ご近所さんと会話してたら早く行ってきなさい!ってご主人に急かされたり、っていう小芝居を見られたりして、個人的にはめっちゃおすすめスポットです(笑)
あとはなぜかハリネズミを見た!!!野生だったのかな…とっさのことで草むらに隠れちゃったので、動画は撮れず残念でした。でもちょっと得した気分です。
博物館に大満足しながら中心部まで戻ってきたところ、晴れ間が覗いてきたのでベルゲンの観光目玉といってもいいであろう、フロイエン山へ。せっかくだし行きたいなあと思っていたので、雨が上がってくれてほんとうによかった!みんな考えることは一緒なので、山頂までのケーブルカーがなかなかの行列でした。ベルゲンの街が一望できる、素晴らしい眺めです。ここぞとばかりに試してみたかったジオラマモードで撮影。おお、ほんとだ、すごい。時間があればハイキングしながら歩いて下りたかったけど、そう時間もないので、またまたケーブルカーで下山。雨が上がってここぞとばかりに次はブリッゲン地区へ向かいます。
ブリッゲン地区とはベルゲンの一番の観光スポットで、14世紀半ばにドイツから来たハンザ(交易商人の総称)が貿易事務所を開設し、居住を許されたエリアです。三角屋根の木造建築ゴートは、ハンザ商人によって建てられたもので、何度かの火災に見舞われながらも、修復されて1979年には世界遺産に登録されています。現在は店舗や工房として利用されているよう。
建物と建物の間の狭い空間を抜けると、中庭のような空間に出たり、アーティストのショップがいくつもあったり、冒険しているみたいで面白いです。でも振り返ったり上を見上げてみるとその古さがよく分かって、歴史があってすごいなあ、と感じます。
対岸から眺めるブリッゲン地区。この日は船で一泊したのですが、出港は20時なので、それまでにスーパーでお土産を見繕って船に向かいました。ノルウェーはほんとうに物価が高く、お土産もスーパーのお菓子を大量に買い込むという策に出ましたが、それが重くて重くて腕がちぎれるかと思った。これから乗るのは一区間だけでもキャビンを予約したら安くても20,000円は下らない高級船ですが*6、リュックを背負って汗だくでスーパーのちぎれそうな袋を持ってよぼよぼ歩く貧乏旅行者、ちょっと恥ずかしい。
私が乗った船は、こちら!沿岸急行船ことフッティルーテンのKong Harald号です。去年リニューアルしたばかりらしく、船内はどこもとっても可愛くてオシャレ。乗船する前にある程度の人数でフッティルーテンの安全上の注意のビデオを見て、それから船に乗ります。レセプションでチケット代わりの結構しっかりしたカードをもらうのですが、自分の名前が印字されていて、これはうれしいなあと思いました。
船で一泊するのは、前回行った北欧のストックホルムとヘルシンキ間の移動ぶり。そのときの船よりも豪華というか、料金が恐ろしく高いです…。でもこれも私にとっては観光のひとつなので、奮発して夕食と朝食はオプションでつけました!たぶんそれだけで8000円ぐらいしてるんじゃないかな!!(笑)でも、スタヴァンゲルのホテルで食べた朝食のほうがお味はよかった^^
可愛くてお気に入りのカフェスペース。大きい荷物はラゲージルームがあるのでそこに置いておいて、貴重品やら暇つぶし用のグッズだけリュックに入れてラウンジでリクライニングチェアに座ってうとうとしていたらいつの間にか寝こけていたので、どこか横になれるところはないかなあとうろうろしたら、ここのソファがちょうどいいサイズでクッションもふかふかだったので、ここで寝ることに。ほかにもお姉さんやおばさんも何人もここで寝ていて、同じような人が多かったので安心もありました。
私はここで寝た。椅子ごとにコンセントもついていて、すんばらしい!
朝起きてデッキから外を眺めてみました。やっぱり、船でゆっくり旅するのもいいなあって思ってしまう。遠くのほうの雨雲が、そこだけ豪雨なんだろうなあっていう黒い影を落としていて、そういうのを見るのも面白い。小さな島々や、対岸にぽつりぽつりと家が建っているのを見て、どんな人がどんな風に暮らしているんだろうと想像するのもほんとうに楽しいです。
ちなみに、船にはシャワーやサウナもあったり、デッキにはジャグジーもありました!この日は寒かったからか、雨だったからか、ジャグジーは使えないようになっていたけど。
私が乗船したのは、ベルゲンからオーレスンという街までの一区間のみ。船はここから先もっともっと北まで旅をします。いつか、ゆっくり北まで旅するのもいいなあと思いながらも、私は下船。朝9時過ぎの、ほとんど誰もいないオーレスンの街に降り立ちました。昨日訪れたベルゲンとは全く違って、ここオーレスンはアールヌーヴォー様式の建物が多いことで有名です。火災で失われた街を復興する際、そんな建築が多く建てられたんだとか。
私は港のすぐそばにあるホテルに荷物だけ預かってもらって、さっそく街歩き。11時にフィヨルドを回るバスに乗るので、それまではぶらつこうというわけです。
少し歩くだけで可愛いピンク色の建物がありました。これがアールヌーヴォーかあ、なんの植物だろうか、と観察。右端は松ぼっくりのような形をしていました。ぶどうとか、りんごかなあ。
そしてこちらはアールヌーヴォー・センター。かつて薬局として使われていた建物で、一階にはカフェや雑貨コーナー、そしてオーレスンの街が火災からどのように復興していったのかが映像と語りで見られるタイムマシンがあり、二階はアールヌーヴォーに関するアンティークなどの展示がありました。
「ここは好きそうだから言った方がいいよ!」と教えてもらったことと、開館時間がちょうどよかったので行ってみたのですが、入った瞬間にこの感じ!とっても素敵でした。私の拙い写真では伝わりにくいのがもどかしいけど…。オーレスンに行かれる際は、ぜひ、と言いたいです。
そんなこんなで外に出てみると、私がアールヌーヴォーを堪能している間に何事があったかというほどのどしゃ降りになっていて、とりあえずカッパを着用してバスターミナルに向かい、こんなんでフィヨルド大丈夫か…と思いつつ、この日の一大イベント、フィヨルド観光へ。バスに乗っている間は晴れ間が覗いたりやっぱり降り出したりところころ変わっていたのですが、オーレスンからヘレシルトという船着場についたとたん、またしとしとと降り出してしまいました。
それでも、ヘレシルトで向かってくる船を見た瞬間はテンションが上がった!迫る岩肌、フィヨルドの中を近づいてくる船はかっこいいなあ〜〜〜!
船の中ではあまりにもお腹がすいていたのでホットケーキを半分に折ったやつみたいなのをいただきました。あまりにも見た目が普通のホットケーキだったので、写真は、撮っていない…(笑)でもなんだか不思議な味のものが間に挟まっていて、なんだろうと思っていたんですが、たぶんヤギのチーズだったんじゃないかなあ。甘じょっぱくておいしかったです。相変わらずめっちゃ高かったけど!
オーレスンからヘレシルトまでバスで3時間弱、ヘレシルトからガイランゲルまでフィヨルドの中を1時間ほど。メインはこの1時間ほどのクルーズですが、日本では見られないような不思議な景色でした。ものすごく切り立った絶壁に挟まれた、海。雨は少し降ってはいたけれど、カッパと傘でデッキからずっと景色を眺めていました。カヤックで崖や滝の近くまで迫ることができるコースもあるみたいで、それも面白そうだった。
ガイランゲルに到着して、帰りのバスまでの時間が3時間。お天気がよかったら展望台に行ってみたいと思っていたのですが、この通りあいにくの感じだったので、ひとまず景色を見ながら歩いてフィヨルドセンターへ行ってみることに。
フィヨルドセンターでは、この辺りの歴史や風土、生活を紹介している博物館です。船のコーナーでは揺れを体験できるような仕組みになっていたり、雪崩の迫力を感じさせるコーナーがあったり、個人的には結構楽しめました。オスロやベルゲンで見た昔の家とはまた一味違った小屋もあって、地域の違いを感じたり。日本に帰ってからカードの請求額で入場料を見たら1600円ぐらいしましたが(まあ、本当にどこも高かったのだけど)。
中はそんなに広くないけれど、時間はたっぷりすぎるぐらいあるし、外はお天気がよくないし、他に行くところもないのでかなりゆっくり見て回ったあと、何をしようかと外へ。雨も止まず入る前よりも雨足が強くなってはいたものの、バスまでまだ2時間もあったので、歩ける範囲の展望台に行ってみることに。案内板に歩いて2キロと表示があって、それぐらいなら2時間時間を潰すのにちょうどいいかな、と軽い気持ちで行ったのがちょっとした間違いでした!しばらく雨が続いていたせいか、足元は泥がすごいし、滑るし、雨は止まないし、暑いし、人はいないし…(笑)気を付けて歩いていたつもりが、ぐちゃぐちゃの泥でずるっと滑って転んでジーパンの膝から下泥だらけ(T_T)しかしながら変なところで負けず嫌いを発揮して、こんなところで諦めてたまるかと、意地で上まで登り切りました!が、なんかそんなたいした感動はなかった!!!!開けたところが到達地点だったのか、それとももう少し上がらないといけなかったのか、今となってはわかりませんが(笑)
登り切って気力もなくなったので、下りはおとなしく道路をとぼとぼ下りて帰ることに。その頃には雨も上がってきていたので景色を見ながらゆっくり歩くことはできたのですが、びっくりするほど遠かった(笑)下りには一時間ぐらいかかったと思います。
でも写真みたいな綺麗な景色も見ることができたし、野原の上に迫る絶壁とか、それに重なる近すぎる雲とか、普段見ることができないような景色も見ることができて、そんなこんなでバスまでの時間暇に過ごすということがなかったので、それはそれで楽しめたと思っています(ポジティブ)!
帰りのバスはガイランゲルにある大きいホテルのうちのひとつ、ホテルユニオンの前から出るのですが、少し時間があったのと寒かったのでロビーの椅子に座りながら待っていました。泥だらけのジーパンを隠しながら…。帰りは行きと違ってバスでガイランゲルを出発するのですが、しばらく行ったところでビュースポットだから!とバスを止めて10分ほど写真を撮らせてくれました。ネットでバスや船のチケットが全部まとめてあるチケットを買っていたのですが、普通に全部自分で乗り継ぐものだったので(ツアーじゃない)、こういうサービス?があるとは知らなかった!嬉しい誤算!
もう18時半ごろにはなっていたのですが、この時間にやっと晴れてきて、上から見下ろすフィヨルドに日が差し込んでいる光景は本当に美しかったです。道路に落ちてくる滝には虹がかかっていて、来て良かったなあとしみじみ思えるひとときでした。このあとはオーレスンまで、バスや小さい船を乗り継いでまた3時間ほどの旅。残念ながら私はぐったり疲れて寝こけてしまっていたので、その間の写真もないし、記憶もない…。ホテルに辿り着いたのはもう22時前だったので、荷物を置いて最後の晩餐とも行ける時間ではなく*7、ノルウェー最後の晩餐は、ホテルのミニバーにあるスニッカーズでした!良いけど!あまりにも腹ペコだったからおいしかったけど!(笑)
翌日は最後の一日(というより、半日)。9時過ぎの飛行機でオーレスンを出てオスロに向かい、オスロからは14時過ぎの飛行機で日本に向かうというスケジュール。でも、オーレスンに来たからには上からオーレスンの街を眺めなければ!どうせ、睡眠は飛行機の中でとれるし!ということで5時に起き、アクスラ山の展望台へ。北欧の夏は日が長く、日没は21時半、日の出も5時半ごろなので5時過ぎにはホテルを出て誰もいない街をまっすぐ向かいました。アクスラ山は418段の階段を上って展望台に上がれるという、低い山なのですが、この階段がまあなかなかしんどかった。とはいえ、旅行中でまだまだ興奮して目もギンギンな私は15分ぐらいで登りきり、この風景を無事拝むことができました!
時間も時間なので人もほとんどおらず、登り切った達成感と、朝のさわやかな空気と、でもこれから帰らないといけないという少しの寂しさと、景色の美しさで胸がいっぱい。いろいろなことがあったし、お天気もずっと良かったわけではないけれど、やっぱり日常生活を送っているだけでは見られない景色を見ることができて、知らない街の日常を知ることができて、私はやっぱりそういう知らない日常に紛れるのがとても好きなんだなあと改めて思いました。
今回のノルウェー旅行は実質4日半というとても短い期間だったけれど、行きたいところも見たい景色も詰め込んでよかったなあと思える旅でした。ひとつところに滞在してゆっくり過ごす旅もいつかしてみたいと思うけれど、自分の身体が元気な間はこうやって自分の見たいものを見たり行きたいところにできる限り行けるように、していきたいなあ。