カンボジア旅行記2

すまんちょっとあまりに長くなりすぎた(笑)。
今日は午前中にプリア・カーン、ニャック・ポアン、タ・ソム、プレ・ループという遺跡を見て回って、午後にアンコール・ワットというスケジュールでした。



プリア・カーンとタ・ソムは東西南北に回廊が広がる同じような形ですが、タ・ソムの方が小さいような感じです。プリア・カーンの中心の部屋にはストゥーパが立っていて、壁にたくさん穴があり、ガイドさんによると昔はそこに全部ルビーが埋められていたのが盗まれてしまったと考えられているそうです。ルビーが埋まっているところを想像するとすごいものでした。ヒンズー教と仏教の神様が交じり合って作られた建物なのに、ヒンズー教の教徒が仏様の浮き彫りをひとつ残らず削り取ってしまっていました。ちなみにタ・ソムの入り口横にある髪の毛を触っている女神様の浮き彫りは、ここしかない珍しいものだそうです。

ニャック・ポアンは絡みあう蛇という名前の通り*1、正面から見ると左右に蛇の頭があって、一番後ろでそのしっぽが絡み合っているというデザインでした。治療施設だったみたいで、この周りの四方の小さい池にある動物の口(象・馬・獅子・人間)の裏で僧侶が水を流し、口から流れる水を頭から患者がかぶるそうです。どこで治療を受けるかは干支によって決まるそう。ちなみに干支は日本のイノシシ年がカンボジアではブタ年らしい…。
最後のプレ・ループは王族の火葬場とかそういった場所でした。他の遺跡ほどレリーフとかはそんなになくて、建物という感じ。骨を洗うところはコウモリの糞でいっぱいで、ガイドさんが以前韓国のガイドさんがここを昔のトイレと説明していたのを聞いてびっくりしたと笑っていました(笑)。あと、遺跡はだいたい車で回るんですが、移動中は窓からの景色が面白かったです。アリ塚がいっぱいあって、雨季にはその辺りが水田になるそうですが、アリ塚はそのままにしておくみたい。鶏が結構そこらへんで放牧されていて、ちょっと鳥インフルエンザの脅威を感じました(笑)。



さて、いよいよアンコール・ワットに足を踏み入れます。どきどき!午前中は逆光なので午後に観光する人が多いそう。
この参道を通る前にパスを見せるんですが、そのときにガイドさんとパスをチェックする男の人が何か喋っていて、そのあと男の人がこっちを見て笑うのでおじぎをしてみたんですが、何だろう?とおもっていたらどうやらわたしが自分と同い年だということを知って驚いていたみたいで(18歳ぐらいだとおもったらしい…)、薦められたので一緒に写真を撮ってみました(笑)。しかし残念ながらカンボジア・ラブは生まれませんでした\(^o^)/




アンコールワットは第一、第二、第三回廊まであって、どの回廊の壁にもぜーんぶレリーフがしてありました。だいたい右から左に物語が進んでいく感じになっていたのかな。一番左の第二回廊は天井の一部分に穴が開いていてくっせえええええとおもったらコウモリの糞の匂いでした。結構どこの遺跡にもコウモリの糞いっぱいあったからもう匂いは覚えたよ☆(…)見学中欧米人のおばさんに「Where are you from?」と聞かれてパニクってしまい「じゃ、じゃぱーん!」と間抜けな回答をしてしまいました。おばさんはスイスの人でした。



残念ながら第三回廊は補修中で登れずじまい。午前中のプレ・ループもそうだったんだけど階段がものすごく急でびっくり!横幅が30センチもないくせに一段一段の高さがほんと30センチぐらいあって、どうしてこんな登りにくい階段をつけたんだろうとおもっていました。中は本当に広くって、ガイドさんとはぐれて迷子になる人も多いみたい。インドのラーマーヤナ物語とか、乳海攪拌の物語とか、いろんな話を聞きながらレリーフを見るのは楽しかったです。本当至るところに浮き彫りがしてあって、しかも昔は金箔が貼られていたというのだからそれはもう豪華だったんだろうなあ〜とおもうばかり。
昔の人はこういう浮き彫りや彫刻を見て「密林の中に呪われた都がある」とか「大勢の兵士たちが行進するのを見た」とか言ったのかなあとおもいました。



割とどこにでも象がいて、乗りたかったけど(一人10〜15ドルぐらい)あんまり時間がなくて乗れなかったのが残念…。
夕日を待つ間、遠い町から来たカンボジア人の親子と少し言葉を交わしたんですが*2、ここでもまた若い〜18歳ぐらいに見える〜と言われました。うーん。その親子はなんとバスで7時間ぐらいかかって来たそうです。ひえー!飛行機は高いからーって。国内旅行者ということでちょっと驚いたけど、そりゃ日本でもそうなんだしいるよなあ(笑)。
夕日は下のほうに雲があって沈みきるまでは見れなかったけど、きれいでした。地平線を初めて見て感動した〜。ほんとに周りは密林ばっかりです。

*1:というかほとんどの遺跡の名前は発見されたあとからつけられたものみたい

*2:もちろんガイドさんに通訳してもらって