梨木香歩作品ばっかり

本業のほうがひまでひまでしゃーないので、本を読みました。そしてついでに書いておくとスタドラが面白いです。綺羅星
梨木さんは今月もう一冊新刊が出ているので、そちらは今読んでいるところです。『丹生都比売』は手に入るか分からなかったんだけど取り寄せしてもらったらちゃんと手元に届きました。よかった!好きな作家さんの本は手元に置いておきたいタイプなんです。


『秘密の花園』ノート (岩波ブックレット)

『秘密の花園』ノート (岩波ブックレット)

秘密の花園』の解説本みたいな感じなのかな。話は知ってるし、たぶんアニメとか、ごくごく子供向けの本か何かでは見たり読んだりしたことがあるはずなんだけれど、原作って実はちゃんと読んだことがなくって。このブックレットを読んですごく読みたくなりました(我ながら単純だなー)。すごく惹かれる書き方をされるなあ、というか、『秘密の花園』っていう物語がすごくお好きなんだなあとおもいました。いや、なんていうか…好きじゃなきゃこんな本書けないんだろうけど。なんだろう、わたしもこんな風にいろんなことを読み解けるかなとおもうと、きっとできないなあ、わたしなんかは単純に「面白い」で終わっちゃうから。もっとじっくり時間をかけて読めばわかるのかもしれないけど。そういう読み方もできたらいいなあ。
水辺にて on the water / off the water (ちくま文庫)

水辺にて on the water / off the water (ちくま文庫)

こちらは水辺にまつわることについてのエッセイ。梨木さんはカヤックをされているそうで(今は少し離れているとあとがきにあったけど)、だいたいがカヤックに乗っているとき、on the water、のできごとについてでした。やっぱり梨木さんのエッセイは面白いなあとおもいました。特に。ダム湖カヤックに乗っているときにそこに沈んだ村の物語が湧き上がってくるところとか。すごく自然だったもん。あと東大の演習林行ってみたいー。さすがに無理だと思うけど笑。
丹生都比売

丹生都比売

これ!ずっと読みたいなあとおもっていたんだけど(古代史好き)、やっと読めたー。静かな物語。草壁皇子ってほとんど印象はなかったんだけど、それでもそこにちゃんと存在して、その人の物語はちゃんとあるんだよね。洞窟の中でのキサとの場面がすっごくきれいで好きだなあ。あと、装丁も中のレイアウトも珍しくて、でも作品にすごく合ってていいなっておもいました!