2019年GWスペイン旅行②

スペインに来て三日めはバルセロナを離れ、グラナダへ。グラナダは'ザクロ'という意味の街らしい。

バスや電車でも行けるようだけど、私たちは空路で。小さな飛行機で1時間ぐらいの短いフライトだったけど、グラナダに近づくとシエラネバダ山脈の立派な山並みがよく見えて、結構おすすめです。

グラナダにはアルハンブラ宮殿という世界遺産があるのだけれど、こちらもずーっと行きたかったところ。ただ、グラナダは一日しか時間がとれなかったので、観光はアルハンブラ宮殿だけ。ホテルに荷物を預けて一息ついて、アルハンブラに着いたのは12時過ぎくらい。楽しすぎて結果5時間ぐらい滞在していたけど、正直ほんとうはもっといたかったくらい。見られなかった場所もあったし…

というわけで、アルハンブラに行くときはツアーじゃなくて個人旅行をおすすめします。ツアーでちょろっと見るだけだと、足りなすぎて不完全燃焼になると思うな。

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まあとにかくお天気が良くって!そこかしこにいろんなお花が咲いていてすごく気持ちよかった。水路もたくさんあって。多分これジャスミンの花だったと思うんだけど、めちゃくちゃいい匂いが漂っていた。幸せの楽園か…?

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「大使の間」

ここの天井、本当にすごかった!部屋の中なのに、明かりがあるわけでもないのに、星空が広がっているようだった。何枚も写真撮ったけど結局一枚も綺麗に撮れず。これは本当に感動するから見てほしい…

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「アラヤネスの中庭」

ここが一番宮殿の中心なのかな。向かい側の入り口から入るのが「大使の間」、いちばん重要な部屋とのことです。

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下の二枚は「リンダラハのバルコニー」。とにかくどの部屋もどの壁も彫刻が美しくって釘付け。

アラビア文字って全然読めないけど、文字なのに模様に見えるのがとっても不思議だなあと思って、ずっと見ていた。どれだけ眺めても飽きないし、それぞれいろんなパターンの模様になっていて、どれだけの数のパターンがあるのだろうと驚かされます。

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「二姉妹の間」

これなんて鍾乳洞の中にいるみたい。天井までこんな凝った造りにするなんて、当時の職人さんってどんな技術を持っていたのだろうと思うし、どれぐらいの時間がかかったんだろう。

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「ライオンの中庭」

この不思議な生き物の彫刻はライオンだそう。かつてこの中庭に続く広間で虐殺があり、水路には大量の血が流れ込んだのだとか。そんなことはみじんも感じさせない真っ白な空間でした。今も水が流れています。

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左側が「リンダラハの庭園」。

オレンジの木が植わっていて、オレンジの庭園とも呼ばれているそう。ここ、影があって涼しくて好きだったな。この噴水、エクスアンプロヴァンスで見た街中にあった噴水にそっくりだなあと思っていた。

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ナスル宮を出たら藤の花が綺麗に咲いていた。緑が美しくって、建物の城や赤の壁とのコントラストっていうのかな、好き。

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ナスル宮を出たところにあった宮殿の窓。壁と窓枠の素材?の違いとか、窓枠の彫刻の細かさが面白かった。し、窓の向こうに見える丘に向かう道も何となくロマンを感じる。

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ヘネラリフェ宮殿の前のバラ園から臨むグラナダの街とアルカサル(要塞)。5時間いたくせにアルカサルには結局行かなかったな。またいつか訪れる機会があることを祈りつつ。お花がたくさん咲いていて本当に綺麗だった。

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ヘネラリーフェ離宮

ここ!ぜひともこの庭園は訪れてみたかった。よく見る写真だと思うのだけど、この噴水のある中庭は「アセキアの中庭」というそう。*1ヘネラリフェはアルハンブラの中でも少し高い場所に他の建物を見下ろすように立っている。ここは王たちが余暇を過ごす離宮だったそう。ナスル朝宮殿に比べると装飾が少なくて質素で。そして人がいないときっととても静かであろう雰囲気。

でも、窓から街やほかの宮殿を見下ろすことができるから、近場で休息できる使い勝手のいい場所だったんだろうなぁ。
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とにかくアルハンブラ宮殿は美しくて歴史のあるとても見ごたえのある場所でした。スペインを訪れる際にはぜひ、ゆっくり時間を撮って訪れてもらいたいところ。

私もいつかまた行ける日がくるといいな、と思います。

*1:真ん中の掘割=アセキア