他界への旅

ケルト神話と中世騎士物語―「他界」への旅と冒険 (中公新書)

ケルト神話と中世騎士物語―「他界」への旅と冒険 (中公新書)

大学生になって、レポートやら卒論やらで新書を読むことを覚えて、新書の面白さを知りました。小説ってその人の文章のクセが色濃く出てきて、偏読(?)のわたしは苦手だなっておもうとベストセラーでもまったく読む気にならないんですが、こういうのは割と読みやすいかなっておもいます。興味があるもののことをよく知ることができるのは、やっぱりすごく面白いです。


まあここの人はもともとケルト神話の世界にもアーサー王伝説にもすごく興味を持っているので、もちろんとても楽しく読みました。ただ、アーサー王伝説の登場人物名が、この本ではペルシヴァルなんだけどわたしはパーシヴァル、それからゴーヴァンがガウェイン、とかいろいろ認識と違う(まあいろんな読み方があるんだけど)なのでちょっとだけ違和感。ちなみに中世騎士物語(つまりアーサー王伝説)のことは全体の4分の1ぐらいで、あとは全部ケルト神話、というかケルト神話がどのようにしてキリスト教的神話になっていったかとかそういう話かなあ。頭悪いんでこんな解釈しかできなかったけどwあと割とユングとかアニムスとかアニマとか心理学的要素も出てきて、なるほどとは思いつつもちょっと理解が足りない部分もあったかな…もっとちゃんと勉強すべきでした笑。個人的には、ケルトの世界観では天国と地上の楽園と(煉獄と)地獄が垂直方向ではなくて水平の方向につながっているっていうのが面白いなーとおもいました。現在は垂直方向が主流のような気がするので。神話とか宗教(学問的なもの)って少し興味があるので、もう少し足をつっこんでみたいとかおもったり。
そうそう、コードギアスアーサー王伝説の登場人物からいろいろ名前を拝借しているのは周知のとおりだとおもいますが、アーニャもそうだったのかーと。マリアンヌと同化して、女神的立ち位置だったのかな。そういうのが垣間見えるのも、なかなか面白かったり。
本当のそのそとしか読書できないので今読んでいるのももっと早く読めたらいいなとおもいます笑。