春になったら苺を摘みに

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

もう一ヶ月は前に読み始めたんだけどやっと今日読み終わった(遅すぎる)。なんだかいろいろ考えながら読んでしまって、そのまますうっと読めなかったな〜。梨木さんの出逢ったたくさんの人の、それぞれのことばが心に染み入るものばかり。
理解はできないけれど、受け容れる。そんなウェスト夫人のあり方はすごく大事なことだとおもいました。異文化にふれて、違和感を感じることもたくさんあるだろうけど、拒絶するのはもったいない。人種のことや、戦争のことにも言及されていたけど、考えようとか何か書こうとかおもって考えるんじゃなくって、出会った人のなかに息づいているから自然に浮かんでくるんだろうなー。
しかしやっぱり梨木さんの文章はいいな。ことばの選び方、使い方がすごく好き。