『白銀の墟 玄の月』
やっと読み終えた!
www.shinchosha.co.jp
私が十二国記をちゃんと読んだのは数年前のことなので、18年も待ちわびた方々の足元にも及ばないのですが、それでも待っていたよ…!
小野主上ありがとうございます、大長編の執筆ほんとうにお疲れさまでした。
感想に入る前に、すこし読んだ経緯の話を(自分語り…)。もともと十二国記のことは知っていて*1、読んではみたいと思って実は何回か挑戦したことがあって。たぶんそのころそこまでネットにどっぷりつかっていた訳じゃないから、面白いらしいし読んでみよう、っていう程度で、当然シリーズの一作目から読んでみたはいいものの、どうしてもつらくて読み進められなかった。そのあとも何度か挑戦してみたけど、いつも途中で脱落してしまう。きっとそのときの自分の環境とかメンタルにも影響されるんだろうなとは思うんだけど。
そんなこんなで何度目かの挑戦をしようかなと考えていたところ*2、ジャニーズで知り合った姐さんに「『図南の翼』とかから読んでみるといいよ!」と勧めてもらって、読んでみたらびっくりするほど面白かった。感想を書くと長くなるのでそこはまたいつの日か。でもまだ一作目を読める気がしなかったから、次は「東の海神 西の滄海」を読んだのだったかな。この二冊を読んでやっと陽子の物語を読んでみようという気になれた。このシリーズはこんな世界観なんだ、やっぱり小野作品の面白さは間違いない*3と思って、
十二国記がだめだったんでも、陽子がだめだったんでもなくて、月の影〜の上巻が他の巻に比べて精神的に追い詰められる展開が読んでてしんどかっただけだと数冊読んで気づく
— さ (@Hlyrnir) 2013年1月15日
結果、ここに行きついたという話。そこからはもう怒涛の勢いで既刊を読破。読み終えるころにはこれを読んでしまったら十二国記の続きが読めない…と悲しみに暮れる程度にはどっぷりと浸かってしまったのだった。うん、間違いなく面白いとは思っていても、一巻マジでつらいよね。十二国記をお勧めする人がこぞって「下巻まで頑張れ」「ネズミが出るまで頑張れ」と言うの同意しかない。私も一人で読んでたころにそれ教えて欲しかった(笑) 続きを読む
2019年GWスペイン旅行①
すっかり旅行記を書かなくなってしまっているけれど(そもそもパソコン自体をあまり触っていない)(せっかく編集しやすいようにノートパソコンまで買ったのに)、去年は夏休みに北イタリア、今年はGWにスペインに行ってきた。スペインが楽しすぎて直近の記憶ばかりが残っているので、忘れ去らないうちにすこしスペインのことを書いておこうかなと思います。
今年のGW、私の職場はカレンダー通りのお休みなのでありがたいことに10連休だったから、当然どこか行こう!となるわけで。めったにない長期休みだから、母も一緒に行くことに。母もずっとスペインは興味があったようだけど、スペインはさすがに一人じゃ怖いかなと思っていたらしく、私と一緒なら行きたい!というわけで二人旅。同行者兼スポンサーに…。
ちなみに今回初めて海外用のSIMを使ってみたのだけど*1、問題なく快適に使えたので今後も積極的に使っていこうと思います。今までずっと一日700円ぐらいのレンタルWi-fi借りてて、バカにならないなと思っていたので。レンタルWi-Fiだとその国に着いてからしか使えないんだけど、SIMカードは物を選べば経由地でも使えるので、よっぽど経済的。
今回使ったのは去年のイタリア旅行と同じキャセイパシフィック航空。今から振り返って思うけど、ほんとうに夏休みの旅行じゃなくてよかったしイタリア旅行も去年でよかった…。キャセイは香港の航空会社なので、お盆だったら旅行キャンセルしなきゃいけないところだった。サービス自体は問題ないし香港の空港も綺麗で快適なんだけどな。ちなみに香港からの便が夜中のフライトだったので、機内食はフルーツミールにしてみました。フレッシュフルーツがたくさんで、美味しかった。あと去年はそうも思わなかったけど、香港の空港のトイレが綺麗すぎて感動した。日本のトイレと変わりないというか、日本よりも綺麗だったかも。
というわけで前置きが長くなりすぎたので旅行の話は簡潔に。なぜスペインだったのかというと、それはこれ
そう!!!これにずーーーーーーーっと行きたいと思っていて、GWに長期休暇が取れればいつか絶対に行こうと思っていたので、正直スペイン以外の選択肢がなかったというわけです。コルドバはアンダルシア(スペインの南の方)にあるので、ひとまずバルセロナとグラナダとコルドバは外せない、じゃあまずバルセロナから入って南に移動して、マドリードから帰ってくる行程が効率的だろうというわけで、バルセロナ2泊、グラナダ1泊、コルドバ1泊、トレド1泊、マドリード1泊、機中2泊、だったかな。現地6泊の9日間で、日数ほどの余裕はない詰め込み旅行でした。足りなすぎた…。
バルセロナではカタルーニャ音楽堂、サグラダファミリア教会、カサ・バトリョ、カサ・アマトリェール、グエル公園。バルセロナは今まで行った都市、見た建築のどれともやっぱり全然違って、ここだけにしかないものがたくさんあった。これがモデルニスモ建築か、と感慨深く眺めたり、写真を撮りすぎてしまったものの、すべてを載せるわけにはいかないので一部だけ。
- カタルーニャ音楽堂(ステンドグラスやモザイクタイルにファンシーなものが多くてとにかくかわいい!美しい!)
- サグラダファミリア教会(感動のひとこと。ぜひ行ってほしい。普通の教会とは違ってステンドグラスが宗教画ではなかった。代わりに外壁の彫刻がおそろしく精巧でいつまでも眺めていられる。し、時間の経過で光の差し込む方角が変わるので、礼拝堂の中の雰囲気が時間とともに変化していくのがよい)
- カサ・バトリョ(建物の内部はほぼ曲線の世界。海の中にいるみたい。外観は工事中で覆われていた…ショック。ガウディはやっぱり天才だったのだなとしみじみ感じられる建物)
- 街歩き(ゴシック地区はとっても魅力的な路地がたくさんあって歩いているだけでも楽しかった。どこを撮っても絵になるし、おすすめ)
バルセロナは2泊したものの、行けなかったところもたくさんあったし、街歩きはもっとしたかったな。海を見に行きたかったんだけど、時間が遅くなって断念。ちなみに次の日の国内線のフライトを予約していたんですけど、宿に帰っていざWebチェックイン!と思ったら何度やってもできないって出る…ええ…(困惑)と思ってよく見てみたら!!!!!なんと今日のフライトを予約していた!!!!!そらfailedなるわな!!!!!!!!!! もう出発してるもんな!!!!!!ってなりました。うん…航空券の時間…ちゃんと確認しような…基本中の基本な…。結局同じ飛行機を取り直して事なきを得たものの、まあ、痛い出費だったよな!
母と喧嘩になりかけたものの、まあ旅行だしハプニング(?)はつきもの、楽しくやろうな、ということで気を取り直してグラナダへ。
写真をたくさんアップロード したら今月のファイル利用量を超過してしまったためあと二回ぐらいに分けて書いていきますね…。
*1:15日間有効で4G3980円ぐらいのアマゾンで買ったもの
マジLOVEキングダムに入国してきました
先週公開された「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム」を、観てきました。
何から書けばいいのかよく分からないけど、すごかった。自分に語彙力がないのがとっても情けないのだけど、とにかくすごかったし、自分はこれをリアルタイムで観ることができて本当に幸せだなってしみじみ思った。楽しすぎて、一週間に三回も映画館に行ってしまった(うたプリガチ勢の猛者とは比べないでください)。
私はうたプリガチ勢ではまったくないんだけど、ゲームは無印、AA&SSとRepeatとMUSICまではプレイ済(Debutもしかしてやってたかもしれん)、アニメは2期ぐらいまで見ていて、周りに現役うたプリオタもいるので最新の情報はふわっと知っている、という程度の「あ、うたプリ好きですよ~」っていう人間で、シャニライもたまにしばらくログインしない期間もありつつたまに課金している、翔ちゃんと藍ちゃんが好きです!というレベル(ヘブンズの知識はそんなにはない)。
そんな感じなので映画も公開されたら観に行こうとは思っていたものの、ストーリーなしの全編ライブってことは実際観るまで全く知らなかった。
なので普通に初回は通常上映を観に行ったんだけど、しょっぱなから音也とれいちゃんと鳳瑛一さん*1の声で注意事項がアナウンスされ「こ、これは影ナレでは…!?」となり、そんなこんなで始まった~!と思ったら謎の時計台、ロンドンからの汽車が出発進行、こ?!これはまさか、コンサートが始まる前の?!オープニング映像???あっみんな出てきたぁキャーーーー翔ちゃん~~~!!!藍ちゃん~~~!!!!キャーーーーーー!!!!!*2ってなんかこれ完全にメンバー紹介映像みたいになっているけどもしかするとこれは何か想像しているのと違うものが始まるのでは・・・・・
ワ、ワァ~~~~~~!!!!!!!東京ドームゥ~~~~~~~~~~~????!!!?!?!
ってなった。えっふつうにコンサート始まったやんっていう。
そこからはもうコンサートを全力で楽しんだ。完全にライブビューイングだったよ。サイリウムの光の波も本当に綺麗で、この光景見たことある、コンサートだあ、知ってる知ってるこの感じって思った*3。楽しかった…。いずれちゃんとコンサート自体の感想も一つ一つ書きたいなあとは思っているけど、今回はまさかこんな素晴らしいコンサートが観られるなんてという驚きと感動を書き残しておこうと思って、それだけ。一回目は本当に感動してほとんど何も覚えていなくて、「楽しかった!!!すごかった!!!!」っていうことだけが頭の中を占めていたと思う。
ST☆RISHもQUARTET NIGHTもHE★VENSもどのグループのパフォーマンスも素晴らしかったし演出も本当に最高楽しくて大好き!!!!!!!って思いました。
あとこれは何度か観て今更思い返しているのだけど、こんなに大きな会場でコンサートができていることをみんな本当に楽しそうに幸せそうに感謝を語る姿が印象的だったなあって。嬉しい!楽しい!大好き!っていうのが本当に伝わってきて良かった。観ているこちらも幸せになるなあって思った。
私はジャニーズのアイドルも応援していたりしたけど*4アイドルはやっぱり、自分たちが楽しそうにパフォーマンスをしている姿が一番輝いているなあと思った次第です。
特にトキヤのあーんなに楽しそうな姿、びっくりした。ほとんど最近のアニメを見ていないので、もしかすると随分柔らかくなって感情表現も前よりするようになっているのかもしれないけど、あんなにテンション高めですっごい楽しそうで可愛い姿って初めて見たので、驚いたし嬉しかったし胸熱でした。
MCも結構しっかりあって、それもまたリアルなコンサートだったなと思いました(いやまあ長いとは思うけど笑)。シャッフルユニットとかさあ、ユニットごとのMCとかさあ、横並びでMCするのとかさあ、なんかもう・・・はあ・・・コンサート・・・(何回も言いすぎ)。しかもまたこのMC聞いてるのも目じりが熱くなるというか、すごいなあ、こんなに大きな会場でコンサートできるんだ、本当にすごいなあ、9年かけてここまで来たんだ、うたプリってなんてすごいんだろう・・・・・ST☆RISHほんとうにトップアイドルだな、こんなに大きくなったんだ・・・・・・と思って泣くっていう。
2次元でここまでできるのかとか、ここまで技術が進歩しているのかとか、もちろんそういう驚きも感動もある。でもきっとそれよりも、純粋に「好きなアイドルのコンサート」を観られたことがこんなにも幸せなんだろうな。うたプリはもちろん好きだけど、ジャニタレを応援していたこともあって、いつか自分たちのコンサートしたいねって、ドーム公演したいねって言ってる子たちもたくさんいることを知っているからこそ、「アイドルが大きい会場で初めてのコンサートをしている」っていうことをより胸熱に感じられるのかもしれないな、なんて思いつつ。
でも本当に紛れもなくこの公演は実在しているアイドルのコンサートだったし、しかもクオリティがめちゃめちゃ高くてすごいものだった。これは間違いなく歴史に残るコンサートだと思うし、そんなものを観ることができるこの時代に生きていられて幸せ、本当に私は幸せ者・・・・・現地には行けなかったけど、ライビュだったけど・・・・・次はチケット取れるかな?!?!?1?!1!とか思っちゃうそして次のユニット曲は翔ちゃんにびっくりするほどかっこいいダンスナンバーください
あと、ウルブラの翔ちゃんはしぬほどかっこいいからみんな観てね!!!!!!
kyun-kyun!!!!ごごっごごーいん!ぱぱっぱぱーふぇっく!!!(←これは違う)(家で毎日コーレスの練習をしています)
■
べつに自分の歳についてそれほど悲観的にはなっていないつもりなのだけど、それでもやっぱり、この歳になってくると考えることもあろう、ということで。最近はすこしセンチメンタルな気分になったりも、しています。季節もあるのかなあ。
よく「いつも楽しそうでいいね」と言われるのだけど(特に既婚子持ちの友達から)、わたしはどうもひねくれ者なので、それをそのまま受け止められないというか、そこには少し「自由な時間がたくさんあってうらやましい」という意味もあるんだろうなぁと思ってしまう。確かにわたしは基本的にいつも楽しく過ごしているし、もちろんすべての時間を自分の自由に使ってはいるんだけど、あなたたちのその不自由さがわたしにはうらやましいこともあるんだよということはそれはそれで分かってほしい。打ち込みたいと思えるほど大した仕事もしてないし、婚活もうまく行かないし、それなのに遊んでばっかりいて、わたし、全然ダメだなって自己嫌悪する時間もやっぱり、ある。
本当はそういうのだってちゃんとどうしたいのか自分と向き合って考えないといけないなってわかってはいるんだけど、いまだに自分がどうしていきたいのか見えてない。そろそろ本当に考えないとなあ。
■
M・A・Cでアイシャドウのパレット(バーガンディ)とベージュのチークを購入。
バーガンディのパレット、可愛いけどなかなかの発色の良さですごいメイクが濃くなってしまった。最近デパコス奴になりまくっているので、いい感じに使いこなせるようになりたいなー。お値段するし…。
本当はリップもいろいろと欲しいなと思うものはあるけれど、手持ちもそこそこあるから我慢だな。
www.maccosmetics.jp
www.maccosmetics.jp
■
三連休の中日、自宅のいらないものをもしかしたら母が使うかもしれない、と実家に持ち帰り、そのままだらだらと過ごしていた。そこへ父から自分が読み終わったらしい森見登美彦の新作『熱帯』を与えられ、数ページめくってみたところ、やはり冒頭からモリミー節がさく裂している。どうやら今作はアラビアンナイト――千一夜物語をモチーフにした小説らしい?奇しくも昨年夏におとずれた下鴨納涼古本まつりで阿刀田高の『アラビアンナイトを楽しむために』を入手し、アラビアンナイトの世界に触れた私であったので、それだけでもがぜん興味を惹かれるというものだ。
誰も最後まで読んだことがない、という幻の本。果たして数ページしか読んでいない時点でこの長編小説の内容はまったくもって想像がつかないのだが、積読本がまだまだある中、ひとまず取り組んでみようと考える。2019年もやはり読めるだけ本を読んで過ごしたい。
と、いうように森見氏の文体に触発されてこのように徒然なるままに文章を綴ってみた今回のエントリではあるが、彼のような、流れるようにつらつらと目が滑っていく(と、いうように私には感じられる)文章を書くことは、やはりできないようである。