物語でないものにも手を出したくなってきました
まったくジャンルの違う二冊。
- 作者: 佐佐木隆
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/06/20
- メディア: 新書
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一方で口伝で伝えられるものの不確かさにちょっと不安を覚えたりも。当たり前なんだけど、ことばを文字にすると意味が限定的になってしまうんだよね…本当当たり前のことなんですが、いままであまりしっかり考えたことがなかったので、なるほどという感じでした。しかもそれも語る人によってその文字へのおこし方も変わっていくし、それによって伝わり方も変わっていくんですよね。うーん、もともとはすごくシンプルなものが、人によってさまざまに肉付けされていくというのは面白いとおもいますが、反対にもともとの意図するところが見えなくなってしまったりもするのかなあと。ていうか昔の人はものすごくシンプルな話からすごくたくさんの意味を汲んでそこに登場する名前や物をプラスしていったのかと考えるとなんかすごいなとおもいました。
あと、神話ってやっぱり繋がってるよなーと改めて。イザナギ、イザナミの話とオルフェウスとエウリュディケの話がすごく似ているというのは有名かとおもいますが、今回取り上げられていた倭迹迹姫命と大物主命の話と何か似た話がギリシャ神話にあったような…とおもって調べてみたら、エロスとプシュケの話に似ているんじゃないかなと。すごく似ているというよりは、似た部分がいくつかあるという印象を受けたという話ですが。ああなんかほんとにおたくっぽくなってしまってすみません。でも面白いんだもんこういう話…!あと荻原ファンとしてはすがるの話が出てきてうれしかったのと、百襲姫(倭迹迹姫命)の話が出てきて嬉しかったのと(笑)。
- 作者: 立原えりか,安藤由紀
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 1993/09
- メディア: 単行本
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話の内容はだいたい覚えていて、すごく好きだったなということも覚えていたんだけれど、やっぱり中学時代といまとでは違うなあと。あの頃感じた想いを、いま感じることはできなかった。でも、この話ができた背景はとてもいいな。あんな物語との出逢い方をわたしもしてみたいとおもいました。