気まぐれ旅日記

  
尾道はとてもとても素敵な町でした。朝7時過ぎに電車に乗って、岡山か倉敷か、足を伸ばしてできたら尾道まで、とおもっていたんだけれど、思いのほか電車に乗っている時間が楽しくてどんどん西へと向かっていました。岡山以西は電車が三両だった。
電車の旅ってすごくいいなあ!姫路を越えるとどっと風景が山の中になるけど、山すそにときどき鳥居とか見えたりして、なんだか土地土地のことに興味が湧いたり。ぼんやりと車窓から外を眺めていると、山を隔てた向こう側とか、海を隔てた向こう側の島にも住んでいる人たちがいて、それぞれいくらかの違いはあれど共通の文化と共通の言葉をもって過ごしていることがほんとうに奇跡みたいなことだな〜とそんなことが頭に浮かびました。にんげんってふしぎだ。


 
さて、尾道ですが。7時過ぎに出発して、11時前に着いたので4時間弱ぐらいかな。割と長旅だけどぜんぜんしんどくなかったです。むしろ、新幹線の方がしんどいなあっておもった。
尾道はほんとうに坂道ばっかりだった。階段もすっごく狭いし、千光寺の付近以外は観光地というよりほぼ民家だったから道もすっごく狭くて、でもそんな迷路みたいなところがわくわくしました。急傾斜地崩壊危険区域ってところどころにこういうの(左のやつ)が立っていてびっくりはしたけど、確かにすごい傾斜の町だった。こんなところで毎日暮らしていたらぜったい足腰鍛えられるだろうなあ〜っておもいました。
   
あと猫がいっぱい!ねむたそう〜にしているのとか、上の写真みたいにでろ〜って伸びてるのとか、じいっとこっちを見てくるのもいたり、さあっと逃げちゃうのもいたり。10匹以上は見た気がする。あと、直島のときみたいに空き家を改装してカフェにしたり素敵なスペースを作ったりしている地区(?)がありました。お茶をする時間は作れなかったから、ぜひぜひまた行きたいです。猫の絵が描いてある石がころころ置いてあってかわいかった♪
本当に細い小道ばっかりだったから、少し開けたところに出ると海から来る風がさあって吹くのがすごく気持ちよくて、ああ、いいなあっておもいました。うん。すごく好き。
あと、ふと気づいたけどわたしは建築様式にしても考え方にしても仏教より神道、寺より神社が好きなんだなとおもいました。いまはどこの神社にも神様はいないのかな?神無月だけど。