すきまに落っこちる話

すきまのおともだちたち (集英社文庫)

すきまのおともだちたち (集英社文庫)

…というわけではないですが。江國さんの本はまあ何冊か読んだことはあるけれどもこういうのは珍しいような。ファンタジー?不思議に心地のよいお話でした。おんなのこの発言のひとつひとつがなんだか楽しい。「世界は確固たるものでなきゃあ」というおんなのこの台詞が一番印象に残っているかな。すきまの世界は確固たるもので、わたしたちはたぶんみんなその世界に違和感を覚えつつ、安心できるところでもあるんだろうな。なんか実際江國さんが体験したお話みたいに感じたりしてしまったよ。
こみねゆらさんの挿絵がとってもきれいでやさしくて素敵です。ちなみに挿絵でいちばん好きなのはやっぱり佐竹美保さんの絵です。というかわたしの好きな本はだいたい佐竹さんが挿絵を描いている。合ってる合ってないは別として、すごく好きな絵。しかし前も書いたか、これ。